先日、キャリアも技術もお持ちの美容師Aさんとお話をしていました。
Aさんは、マイペースに美容師をやっているので、
- 新規集客には力を入れていない
- インスタはなんとなくしている
- 既存客の満足度は上げていきたい
という現状でした。
じゃぁインスタの『なんとなく』を見直して、正しく発信していけばいいという話をしていたところ
「インスタにアップする写真もコンテスト並みにこだわりたくて…色々撮ってるけどなかなかアップできてない…」
ということでした。
これは美容師ならわかるー!!
という人は多いと思うので、今回は
インスタ発信のクオリティについて書いていこうと思います。
Instagramにクオリティは必要か?
その美容師Aさんの現状としては、インスタはやっているけどヘアスタイル以外の趣味の写真投稿が多く、ヘアスタイル写真については
「コンテストレベルの作品を求めている」
「撮ったあとにキレイに編集して撮り溜めてるけどまだ発信してなくて…」
ということでした。
これには同感な美容師さんは多いでしょう。
しかし、それではインスタの良さを活かせてない!
ということでちょっと違う目線で見てみましょう。
そもそもあなたのインスタを見る人は、美容師ではなく、既存客or新規客、つまり美に関しては素人です。
お客様はコンテストレベルのクオリティを求めていないですよね?
お客様が求めているものはなんなのか?
- 自分も真似してみたい!と思わせるヘアスタイル
- 自分の担当美容師さんこんなスタイルも作るんだ!と思わせるスタイル
- 自分でも出来るような技
- 髪の毛のちょっとした知識
- おすすめのスタイリング剤
などなど…
お客さん目線で考えてみると、わかってくる事も多いです。
それでもどうしてもハイクオリティな作品を載せたいは、自身のブログやHPにポートレイト一覧として載せるほうが効果的です。
クオリティよりも重要なこと
とはいえ流石に美を売る仕事をしながら「クオリティなんてどうでもいい!」とはいいませんが…^^;
それ以上に重要な事が2つあります。
それは
1,アカウントの統一感
2,ターゲットのニーズ
です。それぞれ説明していきます。
アカウントの統一感とは?
今人気のSNSといえばFacebook、twitter、Instagramの3つですが、Instagramは最も拡散性の低いSNSです。
facebookにはシェア機能、twitterにはリツートという機能があるのですが、Instagramには何もありません。
その理由とは、
Instagramはそのアカウントそのものが作品だからです。
facebookとtwitterは、1個1個の投稿が作品になっています。
140文字で人の心を突き刺すこともできるし、1個の投稿で人の人生を変えることだってできるかもしれません。
でも、Instagramは違います。
たった1個の投稿を見ただけでその人をフォローすることってあまりないですよね?
- 1個の投稿を見る
- その人のプロフィールを見る
- その人の過去の投稿をざっと見る
- 気に入ったら初めてフォロー
そんな流れが一般的ではないでしょうか?
Instagramのアカウントを1つの作品として考えた場合、統一感は非常に大切です。
美容師さんだとヘアスタイルの写真より、食べ物の写真のほうが多ければ、なんだか統一感ないですよね。
(仮に食べ物の写真でも、美に結びつくのであればOK)
統一感のないアカウントというのは、要はそういうことです。
ターゲットのニーズとは?
まずは、ターゲットをしっかり定めて、そのニーズを的確にとらえる必要があります。
人気美容室「SHACHU」さんのInstagramを例にとって考えていきましょう。
SHACHUさんは「ハイトーンカラーが得意な美容室」です。
「ヘアスタイルの写真」を主にInstagramにUPしています。
そのため、 「ハイトーンカラーの例」を見たくてフォローしてくれている人が大半でしょう。
より分解してみると…
- ハイトーンカラーのスタイル写真を見たい人
- どんな色にしようか迷っている人
- どういう過程で染まるのか見たい人
こんな人たちが想定できます。
そんな人たちに、インスタ映えするスイーツの写真を提供したところで誰も喜んでくれません。
たまにリア充を伝えたくて投稿しそうになっても、ぐっと堪えるのです。
ターゲットを明確にすることで、投稿するべき内容はガラッと変わるはずです。
どんな人たちをターゲットにするのか?
その人たちに向けて、どんな投稿をするのか?
自分の趣味や特徴を踏まえて、この2つをじっくり考えてみてください。
まとめ
お客様は美容師レベルのクオリティを求めていない。
クオリティよりも、アカウントの統一感と、ターゲットのニーズを考えることが重要。
あなたのお客様は、あなたのファンです。
好きな人が発信する内容が面白くてもつまらなくても、楽しみなものです。
美容室でしか知らない一面ではなく、それ以外のあなたが見られると嬉しいものですよね。
恋愛と似ているかもしれません。
お客様のために、お客様のことを考えて、お客様の役に立ちたい、喜んでもらいたい
という気持ちを忘れずに入れば、自然と発信頻度も内容も変わってくるはずです^^
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