美容師の悩みトップ3に必ず入ってくると言ってもいいほど深刻な問題「手荒れ」。
実際に全く荒れないという人もいれば、体中まで広がったという人まで様々ですが
基本的にハンドクリームや薬は手放せませんよね。
毎日薬を塗り続けなければいけないので、皮膚科に通うことでの診察代、
病院までの交通費、病院に行かなくてもハンドクリームは欠かせなかったり
少ない給料の中から、結構な出費になってしまうのが現状です。
そんな手荒れのために発生する費用は「労災で認定される?!」という噂を聞きつけたので、調べてみました。
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労災認定されるの?
結論から言えば、
認定される可能性が0ではないが、手続きが面倒すぎてしない
というのが現状です。
理由としては、日常の食器洗いなどでも手荒れに悩む人が多いので、いちいち認定していたら大変なお金と作業量だからだと思います。
要は仕事が原因での手荒れではないにも関わらず、労災認定してもらおうという人が出てくるからという事です。
認定条件
まず、美容師であれば、働いているお店が労災保険に入っている事が第一条件ではあります。詳細はこちら
フリーランスの場合は、自分で加入する必要があるので…こちらの記事など参照に。
労災保険加入条件を満たした上で、認定されるかどうかの条件をみていきましょう。
面倒と噂の手続きですが、申請するためには、
仕事で使用したものが原因で、手荒れをおこしたという事実を証明することが必要で、
証明するためにはパッチテストで原因物質を特定しなければいけないのですが…
実際にパッチテストをしている報告書がこちら
いやこんなん誰が作る暇あるんかい。。
という感じですよね。
まぁここまで丁寧に作らなくてもいいにしても、大変なのは確かでしょう。
仮に原因解明できたとしたら、認定までの流れは以下のとおりです。
引用:http://www.research.johas.go.jp/inshi/docs/07.pdf#search=%27%E5%8A%B4%E7%81%BD+%E7%BE%8E%E5%AE%B9%E5%B8%AB%27
交通費は労災でまかなえるの?
病院に行くために数百円の交通費だとはいっても、
積み重なったら数万円の出費になりますよね。
そんな交通費は労災で認められるのか調べてみると、
以下の条件の場合は当てはまるということでした。
原則【怪我や病気をした人の家、または会社から片道2km以上の通院】であること。
それに加え下記①〜③のいずれかに当てはまる場合に対象
①同一市町村内の適切な病院へ通院したとき。
②同一市町村内に適切な病院がないため、隣接する市町村内の病院へ通院したとき。
③同一市町村内にも、隣接する市町村内にも適切な病院がなく、越境した最寄りの病院に通院したとき。
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実際に労災認定されているの?
認定されたという正確な情報は今のところ見つけていないのですが(見つけ次第追記していきます)
下記のように記されているサイトも実際にありました。
美容室のアシスタント業務についた従業員がシャンプーやカラー剤により手荒れで治療を行ったことが、労災認定されたこともあります。
引用:http://thebeach.tokyo/archives/702
ただし、美容師だけでなく他の業種を含めても、労災保険が申請されていることは
非常に少ないのが現状のようです。
理由としては3つ。
1,申請するほど症状がひどくない
実際に手荒れをしていようと、痛みを我慢してもなんとか仕事をしている人が殆どです。
「シャンプーはアシスタントに任せよう」
「早くスタイリストになれば手荒れも治る」
と思ってなんとか気合と根性で乗り切るという人が大半なのではないでしょうか。
2,原因物質の特定が難しい
例えば、同じサロンでシャンプーをしている人(使った人)全員が手湿疹になれば、
事業主は労災として認めるしかありません。
ですが、手湿疹の難点は発症する人としない人がいる事です。
体質が左右する事もあるので、職場の環境が原因だとは断定しにくく
発症のきっかけが自宅で使っている洗剤の可能性もあるからなんです。
3,労災保険に加入していないサロンが多い
人を雇ったら基本的に必ず労災は加入しなければいけないのですが…
実際は加入していないサロンが未だに多いのが現状です。
なぜかと言うと、社会保険と違い、全額事業主がお金を負担しなければならないからなのです。
詳しくはこちら
まとめ
美容師の手荒れで労災認定されるケースは0ではないが、証明が面倒くさい為に
申請をしない人が大半。
交通費も条件を満たしていれば申請できる。
実際に認定されている人はいるらしいが、確かな証拠は不明。
労災云々も大切かもしれませんが、職場環境や生活環境を整える事で
手荒れで悩む美容師さんが一人でも減る美容業界にしていきたいですね!
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