バックシャンプーの普及により、昔ほど腰痛に悩む美容師さんは減った気がしますが、それでも多い美容師の職業病腰痛。
全く痛みがない人もいれば、日常生活にも支障が出るほど悪化している人も多いですよね。
病院に通えば治療費以外にも湿布代や交通費など…
長期的に考えると結構な金額になり、ただでさえお給料の低い美容師さんであればかなりの出費。
そんな腰痛のために発生する費用は「労災で認定される?!」という噂を聞きつけたので、
調べてみました。
労災認定される?
結論からいうと、可能性は0ではないが、認定の可能性は低い。
という事です。
理由としては、仕事以外でも腰痛に悩む人が多すぎるので、いちいち認定していたら大変なお金と作業量だからだと思います。
要は趣味で腰を痛めたのに、仕事が原因で痛めたという申請を出す人が出てくるからという事です。
認定条件は?
まず、美容師であれば、働いているお店が労災保険に入っている事が第一条件ではあります。詳細はこちら
フリーランスの場合は、自分で加入する必要があるので…こちらの記事など参照に。
労災保険加入条件を満たした上で、認定されるかどうかの条件をみていきましょう。
腰痛の認定要件は「災害性の原因による腰痛」と「災害性の原因によらない腰痛」の2種類。
美容師の腰痛に関しては“突発的な出来事が原因ではないので、「災害性の原因によらない腰痛」に含まれます。
出典:http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/rousai/dl/111222-1.pdf
それを証明する為には、明らかに仕事が原因で腰痛を引き起こしたという証明が必要で、その証明がかなり大変なので、腰痛はなかなか労災と認められにくいのが現状です。
リアルな現状は…
美容師以外でも腰痛で労災認定を望む声はかなり多いです。
現状について非常にリアルな声がこちら。
福祉施設の労働災害発生件数
H24年6480件(総数の5.4%)→H28年8281件(総数の7%)
5年間で27.7%の増加。他産業にない悪化
無理な動作、転倒、交通事故が目立つ。
腰痛など慢性化しているものは労災として扱われない。
「泣き寝入り」はかなり多いと推測される。— 全国福祉保育労働組合東京地方本部 (@fukuhoro_tokyo) 2017年10月16日
医者と労基に相談したら、腰痛というもの自体が怪我と違っていつ頃なったかみたいな証明が出来ずに労災を認められにくいらしいです。日本しね
— たんたん@はてなブログ (@tantan4423) 2017年7月20日
TLに「日頃の過剰な労働で腰やったのに労災おりなかった人」と「休日に趣味のサイクリングしてたら派手にこけて前歯折れて労災おりた人」がいる
— くちなわは25日ブリデ一般 (@kuchinawa_03) 2017年8月24日
驚愕の事実。仕事でヘルニア発症したのに労災扱いじゃあなかった
— 志熊理科@がんばらない (@siguma_r) 2018年2月14日
実際に労災認定されているの?
可能性は0ではないのであれば、申請だけでも出してみたいところですよね。
残念ながら美容師さんの声は見つかりませんでしたが、他業種の方で実際に認定された(される)ケースはあるようなので、見ていきましょう。
介護労災で1700万円損賠提訴 前橋の障害者施設 元職員「腰痛で後遺障害」
あたし、介助中にギックリ腰になったの、労災でおりたよ。
— 花梨✿ (@Catwalk1965) 2017年4月13日
( ´ ▽ ` 朝からなんか腰に激痛があるな。くらいに感じてボルタレンでごまかしてたら、まさかの腰椎と両手首筋膜炎でしたwザムスト着けたwそして労災保険おりた。暫く整体通い←救急搬送された急患を毎日ストレッチャー移動してたので遂にガタが来たらしい。
— Leon◀︎3/1迄TRY基礎練Av29.3 (@ruiss0819) 2016年4月25日
前の職場で腰痛で労災認定された。
— おにく@TRB (@ilikeoniku) 2017年12月15日
あついでやんす。むむむ。そーいやギックリ腰の再発ん時の労災がおりたぜ!はっはっはざまーみろ!散々『さや難しいと思うよ、それに労災申請するひといないし』って言いやがってコノヤロウ!お前んとこのブラック企業の社員をバイトに当て込むなよ!そのぶんお前らクソ高い給料もらってんだろうが!
— sayaチョコが食べたい (@LoveDonut2) 2017年7月3日
うちは腰痛も労災で、できますよ。書類が大変沢山あり、総務に嫌がられますが。業務中に起こったことであれば、労災申請できます。ただ、特定の方の介助をした時に、どのような介助で発症したか絵と文字で申請書に書く必要があるので、煩わしいです
(^^)— きおこ (@piokio) 2017年11月5日
こちらは厚生労働省で「認められますよー」と書かれていたものなので、似たような事例であればOKでしょう。
出典:http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/rousai/dl/111222-1.pdf
以下記事は腰ではなく腕の痛みで労災が認められた珍しいケース
まとめ
美容師のヘルニアや腰痛は労災が認められる可能性は0ではないが、ハードルが高い。
まず労災保険に加入していない美容室も多いので、要確認。
フリーランスの場合は自分で何かしら加入する必要がある。
実際に仕事が原因での腰痛ということをキチンと証明できれば可能。
実態としては、殆どの人が泣き寝入りしているが、中には認定されたケースもある。
なんでもそうですが、証明出来るか否かが全てという事ですね…。
手荒れについても労災認定される可能性があるという噂もあるので、よろしければ合わせてご覧ください。
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