美容師として、できればお客様に化学的な説明も出来るようになりたいものですよね。
美容師国家試験では実際「化学」という項目もあるので…
とはいえ私のように苦手な美容師さんも多いはず。
と思ったので、今回はシャンプー剤等に含まれている「ラウリル」と「ラウレス」の違いについて書いていこうと思います。
是非お客様に聞かれた時に説明できるように読み勧めてみて下さい^^
※あくまでも個人的に調べた結果なので、間違いありましたらご指摘願います^^;
「ラウリル」と「ラウレス」の違い
簡単に言うと分子の大きさの違いです。
わかりにくいので「ラウリル君」「ラウレスちゃん」にします。
ラウリル君のほうが小さい=残留しやすいです。
が、
ラウレスちゃんはラウリル君の改善版で、分子が大きいぶん残留しにくくなっているので
ラウリル君よりラウレスちゃんのほうが安全と言われています。
名前が似ているからと言って、どちらも危険!という事ではないと覚えておきましょう。
ただし立ち力や洗浄力はどちらも高く、原料代が非常に安価です。
市販品はおろか、高額な美容室品でも頻出している洗浄剤で、基本的には、安全性よりも価格を抑えるために使われています。
何が危険って言われてるの?
世間で危険と騒がれている時期もあった「ラウリル硫酸Na(ラウリル君)」ですが
具体的に何が良くないのかわかりませんよね。
私もなんとなく良くないと思っていましたが、今回調べてみると
・強力すぎる洗浄力により必要な皮脂も奪ってしまうこと
・残留性が高い(ラウリル)ことから肌荒れなどにつながること
が主な原因であることがわかりました。
スポンサーリンク
成分が入っていると危険なの?
これらについては諸説あり、
「発がん性があるから絶対に使わない!」という人もいるようですが…
個人的な意見としては、
主成分、もしくは上位にラウリル君が入っていなければ使用しても影響はないと思っています。
御存知の通り、成分表は多いものから記載されていますので、下位の成分は無視してもいいレベルです。
ラウレスちゃんは上記で説明した通り、ラウリル君よりも大きいので、さほど過剰に心配しなくてもいいのではないでしょうか。。
歯磨き粉にもラウリル君が入っているので心配されますが、歯磨き粉の主成分は研磨剤なので(詳しくはこちら)発泡剤のラウリル君まで気にしなくても大丈夫ではないかと思います。
もちろん、ラウリル君が入っていない商品を選ぶというこだわりのある方は素晴らしい選択だと思います。
が、そこを敏感に気にしすぎる事でストレスになる人に対しては、そこまで気にしなくても大丈夫と思っています。
まとめ
「ラウリル」と「ラウレス」の違いは分子の大きさ。
ラウリルの分子が小さく残留しやすいことから、改良されて「ラウレス」が作られた。
「ラウリル」が危険と言われている理由は、洗浄力が強すぎる事と、残留し易いこと。
成分表に「ラウリル」が配合されていても、主成分や上位表示でなければさほど心配しなくてもいい。
ただし、気をつけたいのは…
気にする人はめっちゃ気にするという事です。
お客様でもそういった事に敏感な人は多いので、そういう人には「そんな細かい事気にしなくても大丈夫ですよ〜!」など無神経な事を言わないようにだけは気をつけたいものですね^^;
コメント