他界されて間もなく10年…
「伝説の美容師」「MINXの母」とも言われていた鈴木三枝子さんをご存知でしょうか。
「名前は知っているけど、詳しいことは知らないなぁ」
という人も多いのではないでしょうか。
なので今回は、鈴木三枝子さんのプロフィールや経歴、エピソードや関連書籍について書いていこうと思います。
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プロフィール
出典:http://www.minx-net.co.jp/news/2017/03/33329.html
名前:鈴木三枝子(すずきみえこ)
生年月日:1958年11月5日
没年月日:2008年7月19日
出身地:山梨県
出身校:山梨高等美容学校卒業
経歴
嶋ヨシノリ美容室(現SHIMA)吉祥寺プラス1店長を経て
1985年、夫である高橋マサトモ氏と共にMINXをオープン。
5店舗、200名のサロンに育て上げた。Japan Hairdressing
Awards (JHA)1995年「読者賞」、1996年「関東ブロック賞」
を受賞。弊社より単行本&ビデオ「ONE MORE EYE」を発行。
ほか、雑誌、セミナー、ヘアショーなど、多彩に活躍。
MINX30周年記念動画。40秒あたりで鈴木さんが一瞬映りますね。ただただかっこいい…
死因
死因はスキルス胃がんでした。
余命半年と言われたところを、2年頑張られたそうです。
病に侵されていたことは最後の最後までSTAFFに知らされず、ギリギリまでサロンワークをされていたんだとか…。
周りに心配をかけさせないための気遣いだったのでしょう。
自分に置き換えると、「そんな事は出来るだろうか?」
「美容師として命をかけて仕事をしているだろうか?」
と思ってしまいますね。
亡くなる2時間前に吐血し、口についた血を洗い流すために「お水をちょうだい」という言葉が最後の言葉になったそうです。
エピソード
実際に私は鈴木さんにお会いしたこともなければ、どんな方かも存じ上げなかったのですが、色々なエピソードを見れば見るほど、美容師として、人間として本当にかっこいい人だったのだなぁと感じます。
一部ブログより引用させていただき、紹介していきます。
突然僕は鈴木さんに呼び出されてフロアの裏側で2時間お説教された。
別に僕が一番何かお客様に失礼なことをしたわけでもミスをしたわけでも無かった。
ただ鈴木さんには僕の仕事は仕事では無いと言われた。
いつもトリートメントするお客様のカラーを流している時に、カルテにはカットカラーとしか書いていなかったので僕は普通に洗い終えて鈴木さんに報告しに行ったのです。
すると「トリートメントは?」と聞かれ、ぼくはキョトンとして「カルテに書いてなかったのでそのままリンスしました。」と伝えたらそのまま裏に連れていかれました。
何故お客様に聞かないんだ?と。お前はカルテの言う通りにしか動けないのか?ロボットかお前は?と。
引用:http://www.minx-net.co.jp/staffblog/kosuke_fujita/2017/03/033383.html
病中だったであろう時期に、週に一回朝練をしていただき、
美容師の仕事の奥深さを、技術を通して教えていただきました。
すごい恐い勉強会だったのですが、
怒られてるけど愛情を感じる、そんなパワフルな方だったことをよく覚えています。
引用:https://pejite.tokyo/blog/1800/
誰にバレなくても、手を抜いた仕事は自分にバレる。そして、鈴木さんにもバレる。
誰に伝わらなくても、こだわり抜いた仕事は自分がわかっている。そして、鈴木さんにもわかってもらえている。多分。
引用:http://satoyumi.com/blog/16014.html
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書籍
道を継ぐ
『女の運命は髪で変わる』(サンマーク出版)の著者・佐藤友美が、
1人の生涯を徹底取材して作り上げた圧倒的ノンフィクションの最新刊!
49歳でその生涯を閉じた伝説の美容師・鈴木三枝子。
いまなお美容師のみならず、多くの人に強烈な影響を与え続ける彼女の「生き方」とは?
寝ているウサギを起こしてあげるカメになりたい
2008年7月19日、49歳で他界した 鈴木三枝子
末期癌の宣告を受けたあとも、家族以外には誰にも知らせず、限界までサロンに立ち続けた。
彼女の美容の仕事への情熱、お客様への想い、スタッフへの教え、そして家族への愛-。
美容師として、母として、妻としての彼女の生き方は、多くの美容師の方々に勇気を与え、仕事や人生に疲れた人の背中をそっと押してくれるのではないか。私たちはそういう想いでこの本を刊行させて頂きました。(髪書房)
まとめ
鈴木三枝子さんは、生涯美容師として働き、美容師としての人生に命をかけた。
MINXの母と呼ばれ、厳しくも愛情あるお人柄で慕われていた。
スキルス胃がんで亡くなったが、ギリギリまでサロンに立ち続け、スタッフにも病を知らせなかった。
素晴らしい美容師さんに限って、ナゼこんなにも早く亡くなるのか…。
この世を去って10年が経とうとしていますが、心よりご冥福をお祈りいたします。
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